ディジタル信号への標本化と量子化に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
① 信号の標本化においては、ランダムな時間間隔で標本化を行う必要がある。
② 量子化の際の階調数を2倍にすると、4倍の周波数の信号まで元の信号を一意に再現できる。
③ 量子化誤差を生じさせないためには、標本間隔を十分小さくする必要がある。
④ 信号の周期が標本間隔の2倍より大きければ、元の信号を一意に再現できる。
⑤ 標本化により、標本化周波数の2倍未満の周波数の信号は、元の信号を一意に再現できる。
④
① ランダムな時間間隔でサンプリングを行っては、復元ができない。
② 量子化の際の階調数と信号の復元とは関係がない。
③ 量子化誤差は、アナログ信号をデジタルに変換する際に生じる誤差のことであり、標本化間隔とは関係がない。
④ 正しい。標本化定理の説明である。
⑤ ナイキスト周波数は、ある信号をサンプリングするとき、その標本化周波数の 1/2 の周波数のことである。ナイキスト周波数よりも高い周波数でサンプリングすれば、元の信号を一意に再現できる。つまり、標本化により、標本化周波数の2分の1未満の周波数の信号は、元の信号を一意に再現できる。
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