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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成20年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

W−16

信号の標本化・量子化に関する次の記述のうち、正しいものを選べ。

@ 信号の周期が標本化間隔の2倍より大きければ、標本化しても正しく再現できる。

A 量子化ビット数を2倍にすると、4倍の周波数の信号まで正確に再現できる。

B 標本化により、サンプリング周波数の2倍未満の周波数の信号は正しく再現できる。

C 量子化により信号は階段状となる。このような歪のことを折り返し歪と呼ぶ。

D 折り返し歪を防ぐには、標本化前に高域通過フィルタを適用することが有効である。


類題

H24 W-17


正解

@


解説

@ 正しい。標本化定理の説明である。

A 量子化ビット数と周波数の大きさとは関係がない。

B ナイキスト周波数は、ある信号をサンプリングするとき、そのサンプリング周波数の 1/2 の周波数のことである。ナイキスト周波数よりも高い周波数でサンプリングすれば、元の信号を一意に再現できる。つまり、標本化により、サンプリング周波数の2分の1未満の周波数の信号は、元の信号を一意に再現できる。

C 標本化定理を満たさない標本化を行ったときに元の信号に含まれない信号が現れる現象を折り返し歪み折り返し雑音エイリアシングなどと呼ぶ。

D 折り返し歪を防ぐには、標本化の前にナイキスト周波数を越える周波数の信号を取り除くことが有効になる。高域通過フィルタは、高い周波数の信号のみを通過させるものである。

W−15 目次 W−17