本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

令和6年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−12

オペレーティングシステム (OS) の仮想化技術に、dockerに代表され、2010年代中ごろより提供されるようになったコンテナ技術がある。このようなコンテナ技術について、最も不適切な記述はどれか。

@  ホストOSのプロセス空間やメモリ空間、ファイルシステム空間の一部を切り出し、隔離した形でアプリケーションプログラムに対して提供する。

A 当初Linux上で開発されたが、その後、Windowsにおいてもサポートされ、利用できるようになっている。

B ハイパーバイザ型の仮想環境に比べてきわめて高速に起動、終了できる。

C 仮想化によってユーザが実行するOSカーネルは、ホストOSと同一でなくてもよい。

D コンテナ構築のための一連の手順をファイルの形で記述するため、再現性が高い。


正解

C


解説

@ コンテナ技術は、アプリケーションやサービスを一つパッケージにまとめて、どの環境でも同じように動作させる技術である。

A 正しい記述である。

B ハイパバイザは、コンピュータを仮想化し、それらを制御するためのソフトウェアのことである。

C 不適切である。コンテナ技術ではユーザが実行するOSカーネルはホストOSと同一である必要がある。

D ファイルには、ライブラリやツール、設定、環境変数など、実行に必要なすべての情報が含まれる。

V−11 目次 V−13