オペレーティングシステム (OS) の仮想化技術に、dockerに代表され、2010年代中ごろより提供されるようになったコンテナ技術がある。このようなコンテナ技術について、最も不適切な記述はどれか。
① ホストOSのプロセス空間やメモリ空間、ファイルシステム空間の一部を切り出し、隔離した形でアプリケーションプログラムに対して提供する。
② 当初Linux上で開発されたが、その後、Windowsにおいてもサポートされ、利用できるようになっている。
③ ハイパーバイザ型の仮想環境に比べてきわめて高速に起動、終了できる。
④ 仮想化によってユーザが実行するOSカーネルは、ホストOSと同一でなくてもよい。
⑤ コンテナ構築のための一連の手順をファイルの形で記述するため、再現性が高い。
④
① コンテナ技術は、アプリケーションやサービスを一つパッケージにまとめて、どの環境でも同じように動作させる技術である。
② 正しい記述である。
③ ハイパバイザは、コンピュータを仮想化し、それらを制御するためのソフトウェアのことである。
④ 不適切である。コンテナ技術ではユーザが実行するOSカーネルはホストOSと同一である必要がある。
⑤ ファイルには、ライブラリやツール、設定、環境変数など、実行に必要なすべての情報が含まれる。
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