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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成29年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−12

4台のハードディスクドライブ (以下、HDDという) を用いたRAID装置がある。このRAID装置では、2台のHDDで構成したRAID0 (ストライピング) を、RAID1 (ミラーリング) 構成にしている。HDD単体の故障率を0.08としたとき、RAID装置の故障率はHDDの故障率に比べ何倍改善できるか、最も近い値はどれか。ただし、HDDの仕様は同一で故障は独立に発生し、RAIDコントローラなどHDD以外の故障は考えないものとする。

@ 2.0倍  A 3.4倍  B 5.2倍

C 6.3倍  D 12.5倍


類題

H18 W-21

R01 V-2


正解

A


解説

HDD単体の稼働率は 1−0.08 = 0.92である。

2台のHDDで構成したRAID0は、2台のHDDがどちらも稼働していなければならない。従って故障率は
1 − 0.92×0.92 = 0.1536

これをRAID1 (ミラーリング) 構成にしているため、その故障率は、2台のRAID0のどちらも故障した場合となり、
0.1536 × 0.15360.023593

従って、故障率の改善は0.08 ÷ 0.0235933.4倍である。

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