本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

令和4年度 秋期 応用情報技術者試験問題と解説

問48

流れ図で示したモジュールを表の二つのテストケースを用いてテストしたとき、テストカバレージ指標であるC0(命令網羅) とC1(分岐網羅) とによる網羅率の適切な組みはどれか。ここで、変数V〜変数Zの値は、途中の命令で変更されない。

 ┌──┬───────┬───────┐
 │変数│テストケース1│テストケース2│
 ├──┼───────┼───────┤
 │ V │   0   │   1   │
 ├──┼───────┼───────┤
 │ W │   0   │   1   │
 ├──┼───────┼───────┤
 │ X │   0   │   1   │
 ├──┼───────┼───────┤
 │ Y │   0   │   1   │
 ├──┼───────┼───────┤
 │ Z │   0   │   1   │
 └──┴───────┴───────┘


   ┌───────┬───────┐
   │C0による網羅率│C1による網羅率│
 ┌─┼───────┼───────┤
 │ア│   100%│   100%│
 ├─┼───────┼───────┤
 │イ│   100%│    80%│
 ├─┼───────┼───────┤
 │ウ│    80%│   100%│
 ├─┼───────┼───────┤
 │エ│    80%│    80%│
 └─┴───────┴───────┘


正解


解説

命令網羅率は、すべての命令に対して、どれだけ実行されたかを表す割合である。
分岐網羅率は、全ての分岐に対して、どれだけ判定条件を網羅しているかを表す割合である。

問題の場合、すべての命令は5つであり、判定条件は10パターンある。

テストケース1の場合、すべての変数の値が0であるため、
(Yes) → 命令1 → (Yes) → 命令2 → (Yes) → 命令4を通り、
3つの命令が実行される。
また、分岐は3パターンを網羅する。

テストケース2の場合、すべての変数の値が1であるため、
(No) → (No) → (Yes) → 命令3 → (No) → (Yes) → 命令5を通り、
2つの命令が実行される。
また、分岐は5パターンを網羅し、これらはテストパターン1と重なっていない。

したがって、表の二つのテストケースを用いてテストしたとき、
命令網羅率: 5 / 5 × 100 = 100%
分岐網羅率: 8 / 10 × 100 = 80%
である。

問47 目次 問49