図の論理回路の動作の説明として、適切なものはどれか。
ア A = 0、B = 0のとき、C及びDは前の状態を保持する。
イ A = 0、B = 1のとき、Bの値を反映してD = 1になる。
ウ A = 1、B = 0のとき、C = 1、D = 0になる。
エ A = 1、B = 1のとき、C及びDは前の状態を保持する。
エ
NAND型RSフリップフロップ回路は、CとDは必ず逆のビットになる。否定論理積であるため、Aの値が0であれば、必ずCの値は1となる。同様にBの値が0であれば必ずDの値は1となる。
ア (A、B) = (0、0) の時は (C、D) = (1、1) となる。
しかし、この状態で、(A、B) = (1、1) と変化した時、上の回路が一瞬先に反応したときCが0となり、すぐさま下の回路によって、Dが1になる。
一方、下の回路が一瞬先に反応したとき Dが0となり、すぐさま上の回路によって、Cが1になる。つまり値が不定となるため、(A、B) = (0、0) は禁止されている。
イ (A、B) = (0、1) の時、 (C、D) = (1、0) となる。
ウ (A、B) = (1、0) の時、 (C、D) = (0、1) となる。
エ 正しい。
初期状態が (C、D) = (1、0) の場合、
(A、B) = (1、1) の時、(C、D) = (1、0)
初期状態が (C、D) = (0、1) の場合、
(A、B) = (1、1) の時、(C、D) = (0、1)
初期状態が (C、D) = (0、0) や (1、1) は考えなくてもよい。
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