データベースのテーブルの正規形のうち、第1正規形、第2正規形、第3正規形の中で、第3正規形のみに要求される条件として、次のうち最も適切なものはどれか。
@ テーブルのキー以外のすべての属性が、キーに対し完全従属である。
A テーブルのキー以外のすべての属性が、キーに対し推移従属していない。
B テーブルの定義域が単純、繰り返し項目を含まない。
C キー項目にナル値 (NULL) を含まない。
D キー項目に一意性制約がある。
A
@ 第2正規形の特徴であり、必然的に第3正規形にも要求される。
第2正規化は、主キーまたは主キーの一部によって一意に定まる属性を別テーブルに分離することである。
A 正しい。第3正規化は、テーブル内にある主キー以外の項目に従属する関係 (推移従属) を別テーブルに移し、どのテーブルもすべての属性が主キーに対して完全従属の状態にすることである。
B 第1正規形の特徴であり、必然的に第2正規形、第3正規形にも要求される。
第1正規化は、同一の情報のグループが繰り返し出現している部分を分離することであり、第1正規形は、その結果得られたテーブルのことである。
C 第1正規形、第2正規形、第3正規形全てに要求される。
D 第1正規形、第2正規形、第3正規形全てに要求される。
なお、関数従属とは、一つの値が決まれば、他の項目の値が一意に決まる関係のことを言う。
主キーが複数のキー項目から構成されている場合について、
・全てのキー項目を使って値が決定する関係を完全従属といい、
・主キーの一部によって値が決定する関係を部分従属という。
また、主キー以外の項目に従属する関係を推移従属という。
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