本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

平成28年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−22

データベースのテーブルの正規形のうち、第1正規形、第2正規形、第3正規形の中で、第3正規形のみに要求される条件として、次のうち最も適切なものはどれか。

@ キー項目に一意性制約がある。

A キー項目にナル値 (NULL) が含まれていない。

B テーブル内に繰り返しグループが含まれていない。

C テーブルのキー以外のすべての属性が、キーに推移従属していない。

D テーブルのキー以外のすべての属性が、キーに完全従属している。

類題

R05 V-27


正解

C


解説

@ 第1正規形、第2正規形、第3正規形全てに要求される。

A 第1正規形、第2正規形、第3正規形全てに要求される。

B 第1正規形の特徴であり、必然的に第2正規形、第3正規形にも要求される。
第1正規化は、同一の情報のグループが繰り返し出現している部分を分離することであり、第1正規形は、その結果得られたテーブルのことである。

C 正しい。第3正規化は、テーブル内にある主キー以外の項目に従属する関係 (推移従属) を別テーブルに移し、どのテーブルもすべての属性が主キーに対して完全従属の状態にすることである。

D 第2正規形の特徴であり、必然的に第3正規形にも要求される。
第2正規化は、主キーまたは主キーの一部によって一意に定まる属性を別テーブルに分離することである。

なお、関数従属とは、一つの値が決まれば、他の項目の値が一意に決まる関係のことを言う。
主キーが複数のキー項目から構成されている場合について、
・全てのキー項目を使って値が決定する関係を完全従属といい、
・主キーの一部によって値が決定する関係を部分従属という。
また、主キー以外の項目に従属する関係を推移従属という。

V−21 目次 V−23