次の図はあるソフトウェア開発における不良摘出状況管理図で、点線に示すのは当初予定のテスト消化残件数と累積バグ件数である。予定どおりにテストが進んでいない場合、テスト消化の実績の方向はAかBのどちらかになり、検出累積バグ数の実績の方向はCかDのどちらかになることがある。ここで、時刻xにおけるテスト消化の実績と検出累積バグ数の実績の方向がBとDの組合せとなった場合の状況を表す説明として、最も適切なものはどれか。
@ テストのバグ検出能力が高いと判断できれば、このままテストを進めてよい。
A テスト消化に特に問題はないので、このままテストを進めていけばよい。
B ソフトウェアの品質は良いと判断できるので、このままテストを進めていけばよい。
C ソフトウェアの品質が予想より悪く、コードレビューなどの措置が必要である。
D テストの進捗が遅れているので、早急にテストの見直し等の対策が必要である。
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テスト消化の予定がBになるということはテストの消化が早いということであり、十分にテストしていないか、ソフトウェアの品質が良いかのいずれかである。
一方、検出される累積バグの予測件数がDになるということは、テストの進捗が悪いか、ソフトウェアの品質が良いかのいずれかである。
@ 正しい。テストのバグ検出能力が高いと判断できれば、このままテストを進めていけばよいし、テストのバグ検出能力が低い場合は、テストの見直し等の対策が必要である。
A テストの検出能力を疑う必要がある。
B 断定はできない。あくまでもテストの検出能力が高いことが前提である。
C ソフトウェアの品質が予想より悪いと断定できない。
D テストの進歩は進んでいると解釈できる。
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