次のうち、動画のストリーミング通信を行う際の特徴あるいは考慮すべき事項として最も適切なものはどれか。
@ 再生の遅延時間を少なくするため、受信したパケットを直ちに再生する必要がある。
A RTP (Real-Time Transport Protocol) はストリーミングに用いられるプロトコルで、カーネルレベルでの処理を行っている。
B QoS (Quality of Service) 制御を行ってデータ転送の遅延を管理しなければならない。
C RTPを用いて、音声と映像は異なるセッションとして送信する。
D 通信路の性能にかかわらず、誤りなく転送を行うためには、誤り訂正の仕組みやパケットの再送を行わなければならない。
C
@ ジッタバッファでパケットの到着時間のばらつき (揺らぎ) を抑制する。
A カーネルレベルでの処理は行っていない。
B QoS制御 (Quality of Service = サービス品質) は、ネットワークを使ったサービスを安定的に提供するための技術である。大きく「帯域制御」と「優先制御」がある。
帯域制御は、音声や画像などの大量データを送るための帯域を確保する方法である。
優先制御は、優先的に送るデータを予め指定しておくことで、そのデータが送信される時に優先する方法である。「管理しなければならない」という表現が不適切である。
C 正しい。RTP (Real-time Transport Protocol) は、動画や音声などのストリーミングデータをリアルタイムに送信するためのプロトコルである。
D リアル性を重視するため、再送は行わない。映像が途中で途切れたりすることがあるのは、再送していないからである。
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