第5世代移動体通信 (5G) に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
@ 人が利用するモバイル・ブロードバンドの高度化 (eMBB: Enhanced Mobile Broadband) にも対応する高速無線通信技術である。
A 各種メーターやセンサーなどのデバイスを大量に接続する大量IoT (mMTC: Massive Machine Type Communications) に対応する。
B 機械の遠隔制御や遠隔手術のように超低遅延で超高信頼 (URLLC: Ultra-Reliable and Low Latency Communications) なミッションクリティカルIoTに対応する。
C URLLCを実現する通信は非常に広い帯域を必要とするため、ミリ波帯の使用が不可欠である。
D 通信品質を高めるため、環境に応じて必要な場所に電波を集めるビーム・フォーミング技術が用いられる。
C
5G は、eMBB、URLLC、mMTC の3つが要件として提示されている。
@ eMBB (enhanced Mobile BroadBand = モバイルブロードバンドの高度化) は、高速大容量の無線通信技術のことである。
A mMTC (massive Machine Type Communications) は、各種メーターやセンサーなどのデバイスを大量に同時接続するための技術である。
B URLLC (Ultra-Reliable and Low Latency Communications = 超高信頼・低遅延通信) は、自動運転などのリアルタイムでの操作や、ミッションクリティカルな遠隔でのロボット操作などに必要な、信頼性が高く低遅延の無線通信技術のことである。
C 不適切である。ミリ波は、一般的に30GHz 〜300GHzの電波のことを指すが、5Gで使われる 26.5〜29.5GHz もミリ波に含まれる。5Gでは、6GHz以下の周波帯域 (サブ6GHz帯) も使用できる。
D ビーム・フォーミングは、無線機器が発信する電波をデバイスに届きやすくする技術である。
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