近年の多くのOSでは、メモリ管理において仮想記憶 (Virtual Memory) と呼ばれる抽象概念を持つ。仮想記憶に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
@ 利用可能な物理メモリの量より多くのメモリを要求するアプリケーションも動作させることができる。
A 各プロセスは、利用可能な物理メモリの一部分だけアクセスが許される。
B プロセスは、同一のライブラリやプログラムのイメージを共有することができる。
C プロセスは、複数のデバイスを同時に扱うことができる。
D 物理メモリの構成について考慮せずに済むため、マシンに依存しないコードを書くことができる。
C
@ 仮想記憶は、ハードディスクなどの一部の領域をメモリーの一部として利用し、実メモリよりも多くのメモリがあるように見せるメモリー管理技術の一つである。
A 適切な表現である。
B 仮装記憶でも、プロセスは、同一のライブラリやプログラムのイメージを共有することができる。
C 不適切である。仮想記憶の技術を用いても、プロセスは、複数のデバイスを同時に扱うことができない。
D 適切な表現である。
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