次の式は、ある製品の開発データから導出されたバグ予測モデルである。
B = S × C × α1 × α2
ここで、Bは全工程のバグ予測数、Sは開発規模 (KLOC)、Cは1KLOC当たりの標準摘出バグ件数、α1は当該領域の経験度別の重み、α2は難易度別の重みを表す。当該領域の経験度と難易度別の重みは、表1と表2に示すとおりである。
今回開発するプロジェクトの標準摘出バグ数は15件、開発規模は20KLOC、当該領域の経験度は5、難易度は4、詳細設計工程におけるバグ摘出数の目標比率は全工程の25%と想定されている。
このとき、詳細設計工程におけるバグ摘出目標値として最も近い値はどれか。 なお、バグ摘出目標値は小数部を四捨五入して導出する。
表1 表2
┌───┬───────┬──┐┌───┬─────┬──┐
│経験度│ 説明 │α1││難易度│ 説明 │α2│
┝━━━┿━━━━━━━┿━━┥┝━━━┿━━━━━┿━━┥
│ 5 │ 経験がある │0.8 ││ 5 │ 難しい │1.2 │
├───┼───────┼──┤├───┼─────┼──┤
│ 4 │少し経験がある│0.9 ││ 4 │少し難しい│1.1 │
├───┼───────┼──┤├───┼─────┼──┤
│ 3 │ 普通 │1.0 ││ 3 │ 平均的 │1.0 │
├───┼───────┼──┤├───┼─────┼──┤
│ 2 │少し経験がない│1.1 ││ 2 │少し易しい│0.9 │
├───┼───────┼──┤├───┼─────┼──┤
│ 1 │ 経験がない │1.2 ││ 1 │ 易しい │0.8 │
└───┴───────┴──┘└───┴─────┴──┘
@ 48 A 66 B 75 C 81 D 108
A
難しいことは考えずに、愚直に式に当てはめてみる。
全工程のバグ予測数 = 20 × 15 × 0.8 × 1.1 = 264 である。
詳細設計工程におけるバグ抽出目標は25%と想定しているので
264 × 25% = 66が、詳細設計工程におけるバグ摘出目標である。
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