欠陥除去率は、ソフトウェア開発プロセスの効率性などの評価に用いられる。あるプロジェクトにおける欠陥除去マトリクスは次の表のとおりであった。設計工程の欠陥除去率として最も近い値はどれか。ここで、各工程の欠陥除去率は次の式で導出されるものとする。
欠陥除去率 = 当該工程での欠陥摘出数 ÷
(当該工程での欠陥摘出数 +
当該工程終了後に発見した欠陥摘出数)
また、後工程では潜在化していた前工程の欠陥のみの除去を対象とする。
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│ 欠陥作込み工程┃ │ │ ┃ │
│ ┃要件定義│ 設計 │コーディング┃ 合計 │
│欠陥除去工程 ┃ │ │ ┃ │
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│要求定義 ┃ 11 │ │ ┃ 11 │
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│設計 ┃ 2 │ 15 │ ┃ 17 │
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│コーディング ┃ 2 │ 4 │ 20 ┃ 26 │
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│テスト ┃ 1 │ 2 │ 4 ┃ 7 │
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│合計 ┃ 16 │ 21 │ 24 ┃ 61 │
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@ 0.65 A 0.69 B 0.71 C 0.79 D 0.81
@
当該工程、すなわち設計工程での欠陥摘出数は 2+15 = 17。
当該工程終了後、すなわち設計工程終了後に発見した欠陥摘出数は
コーディング工程では、2+4 = 6。
テスト工程では、1+2 = 3。
従って、欠陥除去率 = 17 ÷ (17+6+3) = 17 ÷ 26 = 0.654
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