ディジタル信号への標本化と量子化に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
@ 信号の周期が標本化間隔の2倍より大きければ、元の信号を一意に再現できる。
A 信号の標本化においては、ランダムな時間間隔でサンプリングを行う必要がある。
B 標本化により、サンプリング周波数の2倍未満の周波数の信号は、元の信号を一意に再現できる。
C 量子化誤差を生じさせないためには、標本化間隔を十分小さくする必要がある。
D 量子化ビット数を2倍にすると、4倍の周波数の信号まで元の信号を一意に再現できる。
@
@ 正しい。標本化定理の説明である。
A ランダムな時間間隔でサンプリングを行っては、復元ができない。
B ナイキスト周波数は、ある信号をサンプリングするとき、そのサンプリング周波数の 1/2 の周波数のことである。ナイキスト周波数よりも高い周波数でサンプリングすれば、元の信号を一意に再現できる。つまり、標本化により、サンプリング周波数の2分の1未満の周波数の信号は、元の信号を一意に再現できる。
C 量子化誤差は、アナログ信号をデジタルに変換する際に生じる誤差のことであり、標本化間隔とは関係がない。
D 量子化ビット数と信号の復元とは関係がない。
W−16 | 目次 | W−18 |