次の曖昧さをもつ文法によって <式> を定義する。
<式> ::= <式> <演算> <式> | <変数> | <定数>
<演算> ::= "+" | "−"
<変数> ::= "x" | "y" | "z"
<定数> ::= "1" | "2" | "3" | "4"
| "5"
ここでは文法の生成規則を、BNF (Backus Naur Form) で示している。非終端記号は <> でくくり、終端記号は ""
でくくって表す。次の式を上の文法にあてはめたときに生成可能な構文木 (導出木) は何通りあるか。
x − 3 + y − 5
@ 2 A 3 B 4 C 5 D 6
C
以下の5通りある。
(1) x− (3+(y−5))
(2) ((x−3)+y) −5
(3) (x−3) + (y−5)
(4) (x−(3+y)) −5
(5) x− ((3+y)−5)
それぞれの構文木は以下のとおりである。
(1) (2)
− −
┌┴┐ ┌┴┐
x + + 5
┌┴┐ ┌┴┐
3 − − y
┌┴┐ ┌┴┐
y 5 x 3
(3)
+
┌─┴─┐
− −
┌┴┐ ┌┴┐
x 3 y 5
(4) (5)
− −
┌┴┐ ┌┴┐
− 5 x −
┌┴┐ ┌┴┐
x + + 5
┌┴┐ ┌┴┐
3 y 3 y
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