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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成27年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−21

開発作業をプログラマ2名に依頼し、EVM (Earned Value Management) で進捗を管理した。予定作業日数は1人当たり20日で、2人とも同一期間に実施するように依頼した。作業単価は 40,000円/人日である。計画の完成時総予算は160万円であった。15日経過した時点で、EV (Earned Value) が120万円、AC (Actual Cost) が150万円、完成時のコスト予測は190万円となっている。この開発作業について、次の記述のうち最も適切なものはどれか。

@ 計画通りである。

A 作業内容全体について、難易度の見込み違いがあった。

B 納期が遅れる。

C 問題が一時的に発生していたが、今は解決している。

D 問題は継続して発生しており、増員を計画する必要があると考えている。


類題

H22 W-29


正解

C


解説

プログラマ2名で20日間だから総工数は40人日。
予算は40人日×4万円 = 160万円。(問題に記載)

15日経過した時点で計画通りなら開発作業の3/4進んでおり、PV (Planned Value) は120万円である。
EVも120万円であり、計画通りに進んでいるように見えるが、ACが150万円だから、30万円のコストが超過している。

このまま計画通り進めば、この30万円のコストが超過したままとなり、完成時のコスト予測は
160万円30万190万円と予測される。

@ スケジュール的には計画通りだが、予算に合わない状況なので不適切である。

A 難易度が上れば、計画がずれ込むかコストがかさむ。正解に見えるが、今後は計画通りであり、今は問題ないと考えられる。

B スケジュール的には計画通りである。

C 正しい。一時的に問題があり、人員増や残業などで対応したと思われる。今後は計画通りであり、今は問題ないと考えられる。

D 計画通りなので増員する必要はないし、増員すればコストがさらに上がる。

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