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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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令和5年度 春期 応用情報技術者試験問題と解説

問3

AIにおける機械学習で、2クラス分類モデルの評価方法として用いられるROC曲線の説明として、適切なものはどれか。

ア 真陽性率と偽陽性率の関係を示す曲線である。

イ 真陽性率と適合率の関係を示す曲線である。

ウ 正解率と適合率の関係を示す曲線である。

エ 適合率と偽陽性率の関係を示す曲線である。


正解


解説

2クラス分類モデルの評価方法として混同行列が使われる。
混同行列は4つのクラスに分類できる。
         ┌─────────┐
         │    予測    │
         ├────┬────┤
         │Positive│Negative│
┌───┬────┼────┼────┤
│   │Positive│ TP │ FN │
│実 際├────┼────┼────┤
│   │Negative│ FP │ TN │
└───┴────┴────┴────┘

実際:Positive、予測:Positive は、TP (True Positive)
実際:Positive、予測:Negative は、FN (False Negative)
実際:Negative、予測:Positive は、FP (False Positive)
実際:Negative、予測:Negative は、TN (True Negative)

代表的な指標は以下のとおりである。
適合率TP / (TPFP)
再現率TP / (TPFN)

ア 正しい。ROC (Receiver Operating Characteristic curve) 曲線は、真陽性率 (TPR = True Positive Rate) と偽陽性率 (FPR = False Positive Rate) の関係を示す曲線である。受信者動作特性曲線とも呼ばれる。

イ 適合率はTP / (TPFP)である。

ウ 正解率は、TPFNである。

エ 適合率はTP / (TPFP)である。

問2 目次 問4