受験者1,000人の4教科のテスト結果は表のとおりであり、いずれの教科の得点分布も正規分布に従っていたとする。90点以上の得点者が最も多かったと推定できる教科はどれか。
┌──┬───┬────┐
│教科│平均点│標準偏差│
├──┼───┼────┤
│ A │ 45│ 18│
├──┼───┼────┤
│ B │ 60│ 15│
├──┼───┼────┤
│ C │ 70│ 8│
├──┼───┼────┤
│ D │ 75│ 5│
└──┴───┴────┘
ア A イ B ウ C エ D
イ
正規分布では平均をμ、標準偏差をσ、確率変数をXとおくと
μ−σ ≦ X ≦ μ+σ の場合、区間に入る確率は、68.3%
μ−2σ ≦ X ≦ μ+2σ の場合、区間に入る確率は、95.4%
μ−3σ ≦ X ≦ μ+3σ の場合、区間に入る確率は、99.7%
である。
A 45+18 = 73
45+18×2 = 81
45+18×3 = 99
よって、81点以上の人数は (100 − 95.4) ÷ 2 = 2.3%
B 60+15 = 75
60+15×2 = 90
よって、90点以上の人数は (100−95.4)÷2 = 2.3%
C 70+8 = 78
70+8×2 = 86
70+8×3 = 94
よって、86点以上の人数は (100−95.4)÷2 = 2.3%
D 75+5 = 80
75+5×2 = 85
75+5×3 = 90
よって、90点以上の人数は (100−99.7)÷2 = 0.15%
Bのみが μ−2σ ≦ X ≦ μ+2σの範囲内に90点が入る。
これは、逆に90点以上の得点者が最も多かったと推定できる。
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