図のデータモデルを三つの表で実装する。このとき、“A社への売上50,000円を、2017年4月4日に現金勘定に計上した” ことを記録する “移動”表の
a、bの適切な組合せはどれか。ここで、モデルの表記にはUMLを用いる。
┌─────┐ ┌─────┐
│ 勘定 │ │会計取引 │
├─────┤2..* *├─────┤
│勘定コード├───┬───┤取引番号 │
│科目名 │┌──┴──┐│計上日 │
└─────┘│ 移動 ││摘要 │
├─────┤└─────┘
│金額 │ \
└──┬──┘ ┌───────────┐
△ │制約: │
│ │一つの会計取引に関する│
┌──┴──┐ │「借方」金額の合計と │
┌─┴─┐ ┌─┴─┐│「貸方」金額の合計は │
│ 借方 │ │ 貸方 ││一致すること │
└───┘ └───┘└───────────┘
勘定 移動
┌───┬───┐┌───┬───┬───┬────┐
│ 勘定 │科目名││ 勘定 │借/貸│ 金額 │ 取引 │
│コード│ ││コード│ │ │ 番号 │
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│208│売上 ││ a │ b │50,000│0122│
├───┼───┤├───┼───┼───┼────┤
│510│現金 ││208│ 貸方 │50,000│0122│
├───┼───┤├───┼───┼───┼────┤
│511│預金 ││510│ 貸方 │50,000│0124│
├───┼───┤├───┼───┼───┼────┤
│812│旅費 ││812│ 借方 │50,000│0124│
└───┴───┘└───┴───┴───┴────┘
会計取引
┌────┬─────┬──┐
│ 取引 │ 計上日 │摘要│
│ 番号 │ │ │
┝━━━━┿━━━━━┿━━┥
│0122│2017-04-04│A社│
├────┼─────┼──┤
│0124│2017-04-04│A社│
└────┴─────┴──┘
┌───┬───┐
│ a │ b │
┌─┼───┼───┤
│ア│208│ 貸方 │
├─┼───┼───┤
│イ│208│ 借方 │
├─┼───┼───┤
│ウ│510│ 貸方 │
├─┼───┼───┤
│エ│510│ 借方 │
└─┴───┴───┘
エ
勘定 2..* 会計取引 の関係が成立するため、会計取引から見ると、取引番号1つに対し、勘定コードが2つ対応する。
これを踏まえて、“移動”表を見ると、
取引番号0122に対しては勘定コード a と208が対応し、
取引番号0124に対しては勘定コード510と208が対応する。
従って、a には208以外のコードが入る。
また、制約に記載の通り、一つの会計取引は借方と貸方が一対となっている必要があり、b には借方が入る。
従って、正解はエとなる。
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