本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

平成28年度 秋期 高度情報技術者試験問題と解説

問15

OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。

ア 暗号通信方式としてIPsecとTLSを選択可能にすることによって利用者の利便性を高める。

イ 公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。

ウ 複数の異なる共通鍵暗号方式を組み合わせることによって処理性能を高める。

エ 複数の異なる公開鍵暗号方式を組み合わせることによって安全性を高める。


正解


解説

PGP (Pretty Good Privacy) は、ファイルやメールの暗号化に使われるハイブリッド暗号方式である。

S/MIME (Secure / Multipurpose Internet Mail Extensions) は、電子メールを暗号化したりデジタル署名を付加したりする標準規格の一つである。

ア IPSec (Security Architecture for Internet Protocol) はTCP/IP環境において、IPパケットの暗号化や認証などを行うプロトコルであり、セキュリティ対策になる。
TLS (Transport Layer Security)は、TCP/IPネットワークでデータを公開鍵暗号方式で暗号化して送受信するプロトコルの一つである。ハイブリッド暗号方式の特徴ではない。

イ 正しい。

ウ  ハイブリッド暗号方式は、共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式を組み合わせたものである。

エ ハイブリッド暗号方式は、共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式を組み合わせたものである。

問14 目次 問16