図はNTPによる時刻合わせの基本的な仕組みを表している。NTPサーバからの応答には、NTPサーバでの問合せ受信時刻と、応答送信時刻が含まれており、PCは図に示した四つの時刻からサーバ時刻とのずれを計算する。このとき、PCの内部時計はNTPサーバの時計と比べてどれだけずれているか。ここで、伝送遅延は問合せと応答で等しいものとする。また、図中の時刻は、PCとNTPサーバのそれぞれの内部時計の時刻であり、aa:bb:cc.dddddd はaa時bb分cc.dddddd秒 (ddddddはマイクロ秒) を表す。
ア 100マイクロ秒進んでいる。
イ 200マイクロ秒進んでいる。
ウ 500マイクロ秒進んでいる。
エ 700マイクロ秒進んでいる。
イ
まず、伝送遅延時間を求める。
PCの問合せ送信時刻から応答受信時刻までが800マイクロ秒であり、
NTPサーバの問合せ受信時刻から応答送信時刻までが200マイクロ秒であるため、
800−200 = 600マイクロ秒が往復の伝送時間である。
伝送遅延は問合せと応答で等しいため、伝送遅延時間は300マイクロ秒と判る。
次にNTPの応答送信時刻が aa:bb:cc.000400 であるので、伝送遅延時間を考慮すると、PCの応答受信時刻が aa:bb:cc.000700
となるはずであるが、
実際のPCの応答受信時刻は aa:bb:cc.000900であるため、
900−700 = 200マイクロ秒進んでいることになる。
NTPサーバの時刻は、aa:bb:cc.000700なのに、PC時刻はaa:bb:cc.000900であるということである。
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