二つの独立したテストグループA、Bが、あるシステムについて一定期間並行してテストを行い、それぞれNA個及びNB個のエラーを検出した。このうち、共通のエラーはNAB個であった。このシステムの総エラー数Nを予測する式はどれか。ここで、NA > 0、NB > 0、NAB > 0とする。また、グループA、Bの、エラーを検出する能力及び効率は等しいものとする。
ア N = NA + NB − NAB
イ N = NAB × NA × NB
ウ N = (NA + NB) / NAB
エ N = NA × NB / NAB
エ
テストグループA、Bが検出したエラーの検出確率をそれぞれ P(A) 、P(B) とすると
P(A) =NA / N ・・・(1)
P(B) =NB / N ・・・(2)
と表せる。
また、エラーを検出する能力及び効率は等しいため、共有のエラー P (AB) は
P(AB) = P(A) × P(B) = NAB / N ・・・(3)
である。
(1), (2), (3)より
NAB / N = NA / N × NB / N
これを変形して
N × NAB = NA × NB
N = NA × NB / NAB
となる。
なお、ア はエラー検出直後のエラー検出数であり、システムの総エラー数ではない。
また、最終的には N = NA = NB = NAB となるはずであり、
その意味からもア、イ、ウは誤りである。
問47 | 目次 | 問49 |