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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成27年度 秋期 応用情報技術者試験問題と解説

問48

二つの独立したテストグループA、Bが、あるシステムについて一定期間並行してテストを行い、それぞれNA個及びNB個のエラーを検出した。このうち、共通のエラーはNAB個であった。このシステムの総エラー数Nを予測する式はどれか。ここで、NA > 0、NB > 0、NAB > 0とする。また、グループA、Bの、エラーを検出する能力及び効率は等しいものとする。

ア N = NA + NB − NAB

イ N = NAB × NA × NB

ウ N = (NA + NB) / NAB

エ N = NA × NB / NAB


正解


解説

テストグループA、Bが検出したエラーの検出確率をそれぞれ P(A) 、P(B) とすると
P(A) =NA / N ・・・(1)
P(B) =NB / N ・・・(2)
と表せる。

また、エラーを検出する能力及び効率は等しいため、共有のエラー P (AB) は
P(AB) = P(A) × P(B) = NAB / N ・・・(3)
である。

(1), (2), (3)より
NAB / NNA / N × NB / N

これを変形して
N × NAB = NA × NB
N = NA × NB / NAB
となる。

なお、ア はエラー検出直後のエラー検出数であり、システムの総エラー数ではない。

また、最終的には N = NA = NB = NAB となるはずであり、

その意味からもア、イ、ウは誤りである。

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