論理式P、Qがいずれも真であるとき、論理式Rの真偽にかかわらず真になる式はどれか。ここで、“ ”は否定、“∨”は論理和、“∧”は論理積、“→”は含意 (“真→偽”となるときに限り偽となる演算) を表す。
ア ((P→Q) ∧ (Q→P)) → (R→Q)
イ ((P→Q) ∧ (Q→P)) → (Q→R)
ウ ((P→Q) ∨ (Q→P)) → (R→Q)
エ ((P→Q) ∨ (Q→P)) → (Q→R)
エ
P、Qはいずれも真であるから、代入してみる。
ア ((P→Q)∧(Q→P))→(R→Q)
= ((真→真)∧(真→真))→(R→偽)
= (真∧真)→(R→偽)
= 真→(R→偽)
Rが真のとき 真→(真→偽) = 真→偽 = 偽
Rが偽のとき 真→(偽→偽) = 真→真 = 真
イ ((P→Q)∧(Q→P))→(Q→R)
= ((真→真)∧(真→偽))→(真→R)
= (真∧真)→(真→R)
= 真→(真→R)
Rが真のとき 真→(真→真) = 真→真 = 真
Rが偽のとき 真→(真→偽) = 真→偽 = 偽
ウ ((P→Q)∨(Q→P))→(R→Q)
= ((真→偽)∨(真→真))→(R→偽)
= (偽∨真)→(R→偽)
= 真→(R→偽)
Rが真のとき 真→(真→偽) = 真→偽 = 偽
Rが偽のとき 真→(偽→偽) = 真→真 = 真
エ 正しい。
((P→Q)∨(Q→P))→(Q→R)
= ((真→偽)∨(真→偽))→(Q→R)
= (偽∨偽)→(真→R)
= 偽→(真→R)
Rが真のとき 偽→(真→真) = 偽→真 = 真
Rが偽のとき 偽→(真→偽) = 偽→偽 = 真
問3 | 目次 | 問5 |