ソフトウェア開発における形式手法の評価に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
@ 形式手法による高信頼性の核心は、欠陥を減らすための堅実で地道で細やかなステップを刻みながら、それらステップを追跡し、理由付け、その理由が正しいのかどうか検証可能にすることである。
A 形式手法は、工期短縮や効果的な要求獲得などに役立つことが、複数の事例によって認められている。
B 形式手法を導入した成功事例に共通していることは、(1) 仕様を曖昧なく記述し、(2) 形式仕様から多くの記述を派生させ、(3) 多くの工程で形式仕様を参照し、(4) 他の工程からのフィードバックにより仕様記述の品質を高める、という作業をひとつひとつ着実に実行したということである。
C 形式手法を導入することで、ソフトウェアが完全であることを保証できる。
D 形式手法を適用することで、欠陥の少ないシステムの開発が可能となる。
C
@ 形式手法 (フォーマルメソッド) は、数学理論を基礎とした科学的な開発手法の総称であり、その種類は100以上ある。
A 形式手法は、工期短縮や効果的な要求獲得などに役立つ。
B 適切な記述である。
C 不適切である。形式手法を導入したからといって、ソフトウェアが完全であることを保証することはできない。
D 形式手法を適用するほうが、より欠陥の少ないシステムの開発が可能となる。
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