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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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令和6年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−25

次の説明のうち、ERP (Enterprise Resource Planning) の説明として、最も適切なものはどれか。

@ 企業の壁を越えた商品の生産から最終消費者までの流通の効率化を狙った計画・管理活動を指す。需要予測、調達、在庫・生産計画から輸送配送管理などをカバーする。

A 製品情報管理システムといい、製品に関する様々な情報、例えば部品仕様、設計諸元、図面などの設計関係のデータを一元管理する。

B 顧客関係管理システムといい、「どの担当者が、いつ、どんな情報を、顧客のどの部署の誰から聴いた」や、「何を、いつ、どのくらい、誰に売ったのか」といった情報を管理するシステムである。

C 基幹情報システムといい、販売、経理・会計、人事、生産、在庫などの業務をカバーする情報システムである。ワンファクト・ワンプレースというコンセプトで、企業の世界中のサイトから同じ情報を共有できる。

D 製造実行管理システムといい、工場の製造現場における様々な情報を統合する役割を持つ。生産資源の配分・監視、作業のスケジューリング、製造指示、実績データの収集、作業者管理、製造品質の管理、製造プロセス管理、設備の保守計画・保全実績管理などの機能を持つ。


正解

C


解説

@ SCMの説明である。SCM (Supply Chain Management) は、原材料の調達から生産、流通、最終消費者までを統合的に管理し、全体の効率を高める経営管理手法である。

A PDMの説明である。PDM (Product Data Management) は、図面・部品構成データ、仕様書データなどの設計及び開発の段階で発生する情報を一元管理することによって、設計業務及び開発業務の効率を向上させる管理手法である。

B CRMの説明である。CRM (Customer Relationship Management) は、顧客と良好な関係を築き、顧客満足度を向上させることで、売上や収益を向上させる経営管理手法である。

C 正しい。ERP (Enterprise Resource Planning) は、企業全体の経営資源の配分を有効かつ総合的に計画して管理し、経営の効率向上を図ることである。

D MESの説明である。MES (Manufacturing Execution System) は、工場の製造現場における生産スケジュール、品質管理、設備監視、作業実績の収集などをリアルタイムで管理するシステムである。

V−24 目次 V−26