時間とともに変化する、あるシステムの状態を示すグラフを下に示す。このグラフのような振る舞いを見せるシステムの背後にある構造を表現する因果ループ図はどれか。
なお、ループの記号はそのループの種類を示す。「R」が正のフィードバックである「自己強化型ループ」を表し、「B」が負のフィードバックである「バランス型ループ」を示す。
@
A
B
C
D
C
サーバのタスクが多くてメモリやCPUのリソースが減り、システムの動きが重くなっていることを想定する。
@ メモリやCPUが解放されて増える → システムの動きが軽くなって状態がよくなる → タスクが処理されてさらにメモリやCPUが解放されて増える。
したがってグラフは右肩上がりとなる。
A システムの動きが重くなって、目標をクリアできなくなり、メモリを増やすなどの是正するための行動を起こす → システムの動きが軽くなって状態がよくなる
→ 目標を高くする。 → システムの状態が悪いと感じる → メモリを増やす。
したがって、グラフは段階的な右肩上がりとなる。
B Aの状況で、メモリを増やすなどの是正するための行動を起こしたあと、少し遅れて、システムの動きが軽くなって状態がよくなる。
したがって、Aと同様にグラフは段階的な右肩上がりとなる。
C 正しい。システムの状態が悪くなってきたときに、CPUやディスクを増強したりして、サーバを強化するが、次第に頭打ちになってくる。
D 環境容量の消耗や減衰により一時的に時間とともに、環境容量が少なくなるため、グラフの一部が右下に向く時間がある。
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