ソフトウェア保守のマネジメントに関する説明として、最も不適切なものはどれか。
@ ソフトウェア保守は、ソフトウェアシステムへの費用対効果の高い効率的な支援の提供を要求するあらゆる活動であるが、この活動は、引き渡し前には実施されず、引き渡し後に実施される。
A ソフトウェア保守はソフトウェアやシステムが移行、又は破棄されるまで継続して実施されるため、ライフサイクル全体では新規の開発コストよりも保守コストの方が大きくなることが多い。
B ソフトウェア保守では、主要な機能が利用開始後に追加されることも多く、「ソフトウェア進化」という枠組みで捉えようという動きがある。
C ソフトウェア保守の計画においては、保守プロセスの実行計画の立案が必要であり、ソフトウェアに対する初期のニーズが最初に表明されたら直ちに保守の適用範囲やプロセスを定義し、それと同時に保守の計画立案を始めるとよい。
D ソフトウェア保守の実践と評価においては、ソフトウェアの変更を構成管理によって制御し、ハードウェアの更新を含めた製品全体のリリースのマネジメント活動を実施する必要がある。
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@ 不適切である。ソフトウェア保守は引き渡し前にも実施される。引き渡し前の活動としては、JIS X 0161: 2008 の 3.10 に以下の記載がある。
「引渡し前の活動としては、引渡し後の運用、支援性及び配送決定についての計画策定が挙げられる。」
A 適切な説明である。
B 適切な説明である。
C JIS X 0161: 2008 の 7.2 に記載がある。
D 適切な説明である。
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