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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成25年度 技術士第二次試験問題【必須科目】

T−1

JITコンパイラ (実行時コンパイラ、若しくは動的コンパイラ) に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

@ アプリケーションプログラムを長時間実行した場合、平均実行速度がインタプリタより速い。

A アプリケーションプログラムの起動時間はインタプリタよりも短い。

B 実行に必要な記憶容量がインタプリタより大きい。ただし、言語処理系の占める記憶容量は含めないものとする。

C アプリケーションプログラムはCPUに依存しないコードで配布できる。

D 実行頻度の高い部分だけをコンパイルすることができる。


正解

A


解説

JIT (Just-In-Time compiler) コンパイラとは、プログラムの実行時にソースコードや中間コードから機械語への変換を行い、実行速度の向上を図るコンパイラのことである。
インタープリタはその都度ソースコードを解釈しながら実行するが、JIT方式では、機械語に変換したものを実行する。

@ 正しい。機械語にコンパイル済みのため、インタプリタより速くなる。

A 不適切である。実行直前にコンパイルするため、その分インタプリタの方が短い。

B 正しい。

C 正しい。CPUに依存しないコードや中間コードで配布できる。

D 正しい。

目次 T−2