JITコンパイラ (実行時コンパイラ、若しくは動的コンパイラ) に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
@ アプリケーションプログラムを長時間実行した場合、平均実行速度がインタプリタより速い。
A アプリケーションプログラムの起動時間はインタプリタよりも短い。
B 実行に必要な記憶容量がインタプリタより大きい。ただし、言語処理系の占める記憶容量は含めないものとする。
C アプリケーションプログラムはCPUに依存しないコードで配布できる。
D 実行頻度の高い部分だけをコンパイルすることができる。
A
JIT (Just-In-Time compiler) コンパイラとは、プログラムの実行時にソースコードや中間コードから機械語への変換を行い、実行速度の向上を図るコンパイラのことである。
インタープリタはその都度ソースコードを解釈しながら実行するが、JIT方式では、機械語に変換したものを実行する。
@ 正しい。機械語にコンパイル済みのため、インタプリタより速くなる。
A 不適切である。実行直前にコンパイルするため、その分インタプリタの方が短い。
B 正しい。
C 正しい。CPUに依存しないコードや中間コードで配布できる。
D 正しい。
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