2点間でTCPを用いてデータを転送する。2Gbpsの帯域をもつ通信回線において往復の遅延が500マイクロ秒、TCPのウィンドウサイズを50KBとするとき、1秒あたりのデータ転送量の上限値に最も近い値はどれか。
① 25Mバイト
② 50Mバイト
③ 100Mバイト
④ 250Mバイト
⑤ 500Mバイト
③
ウィンドウサイズは、一度に送受信できるデータ量のことであるが、受信側が一度に受信できるデータ量のことを指すことが多い。
2Gbpsの帯域をもつ通信回線であるからウィンドウサイズ50KBに達するまでには
50,000 × 8 / 2,000,000,000 ＝ 0.0002秒 = 200マイクロ秒かかる。
これに往復の遅延時間500マイクロ秒が加わるため
200 + 500 = 700マイクロ秒かかる。
700マイクロ秒で50KBが伝送できるということは、1秒当たりのデータ転送量は
50KB ÷ 0.0007 ＝ 71,429KB ≒ 71.4Mバイト
最も近い値は②の50Mバイトであるが、上限値に最も近い値は100Mバイトである。
| Ⅳ－１８ | 目次 | Ⅳ－２０ |