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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成23年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

W−11

プロセッサに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

@ SMT (Simultaneous Multithreading) を用いるとプロセッサ内部の実行ユニットの使用効率の向上が可能となり、かつ、システム全体の性能の予測が容易となる。

A マルチコアプロセッサでは、同種のプロセッサコアのみを1つのパッケージに複数個集積することにより、プロセッサチップ全体での処理能力を向上させている。

B 依存関係のない複数の命令を1つの命令としてまとめて同時に実行するVLIW (Very Long Instruction Word) 方式は、コンパイラ技術に頼らずにハードウェアだけで十分な性能を引き出すことができる。

C SIMD (Single Instruction Multiple Data) 方式の大きな特徴は、1回の命令実行において複数のデータストリームを同時に処理できる点である。

D スーパースカラプロセッサとは、パイプラインのステージ数を増やし命令レベルの並列性を高めたプロセッサであり、ステージ数を増加させることで、ある程度のステージ数までは全体としての処理能力を向上させることができる。


正解

C


解説

@ SMT (同時マルチスレッディング) は単一CPUで、複数の実行スレッドを同時に実行するプロセッサ機能である。プロセッサ内部の実行ユニットの使用効率の向上が可能となるが、システム全体の性能は、SMT以外の他の要因の影響も受けるため予測まではできない

A マルチコアプロセッサでは、異種のプロセッサコアを集積することができる。
ホモジニアスマルチコアは、同種のコアを複数実装し、ヘテロジニアスマルチコアは、異種のコアを複数実装する。

B VLIW (Very Long Instruction Word) は、複数の命令を非常に長い1つの命令で同時に実行する方式のことである。命令間の依存関係がないように考慮され、命令が並び替えられているが、コンパイラ技術に頼らずには十分な性能を引き出すことができない。

C 正しい。SIMD (Single Instruction/Multiple Data) は単一命令/複数データの略である。

D スーパーパイプラインプロセッサの説明である。
パイプラインは、命令を細かいステージに分解して並列に実行する手法であり、
スーパーパイプラインは、パイプラインをさらに細かく分解したものである。
スーパースカラは、メインメモリから複数の命令を同時に呼び出し、同時に実行できるようにするCPUの高速化技術の一つである。

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