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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成21年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

W−33

ソフトウェア開発におけるプロセスモデルについて、業務背景と適用するモデルの説明として最も不適切な事例を@〜Dの中から選べ。

@ 当社の得意とする分野の業務システムであり、取引の長い顧客から明確な要求も伝えられている。打ち合わせの結果、要求仕様の途中変更の可能性も低いと判断された。本プロジェクトには、ウォーターフォールモデルを適用する。

A 新たにパッケージ商品を開発し、販売を計画している。基盤となるアーキテクチャを検討した後、機能については戦略的に順位付けをし、早期にリリースしていきたい。本プロジェクトには、インクリメンタルモデルを適用する。

B 産学合同プロジェクトへソフトウェア開発担当として参加する。研究的側面があり、成果をシミュレーションシステムとする以外、詳細な仕様、アーキテクチャ、開発体制等が明確でない。本プロジェクトには、スパイラルモデルを適用する。

C システムで実現するビジネスルールは整理されているものの、具体的なユーザインタフェースについて、委託元の担当者も決めかねている。初期に確認しつつ進めたほうがよさそうだ。本プロジェクトには、コードアンドフィックスモデルを適用する。

D 万が一の不具合が、多数の人命に関わる制御システムを開発する。安全性確保のためには、期間とコストは十分な支援が期待できる状況である。欠陥の防止に、最大限の対策を行いたい。本プロジェクトには、フォーマルメソッドを適用する。


正解

C


解説

@ ウォーターフォールモデルは、開発の工程を順に1つずつ実施していくことにより、確実に開発を行える開発プロセスモデルのため、大規模なシステム開発に有効なプロセスモデルである。

A インクリメンタルモデルは、システムを独立性の高いサブシステムに分割し、サブシステム単位に戦略的に順位付けして、開発・リリースしていくプロセスモデルである。

B スパイラルモデルは、スパイラルモデルは、要件定義、システム外部設計、内部設計、プログラミング、テストの各工程を繰り返して開発するプロセスモデルである。

C 不適切である。コードアンドフィックスモデルは、プログラムコードを書きながら機能を確定し、システム開発していくプロセスモデルである。Cの場合は、プロトタイプモデルを適用する。
プロトタイプモデルは、要求定義の段階で簡単なプロトタイプを作成し、ユーザの評価やフィードバックにより確実にユーザの要求を把握することを狙ったプロセスモデルである。

D フォーマルメソッドモデル (形式手法) は、数学理論を基礎とした科学的な開発手法の総称であり、その種類は100以上ある。

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