ディジタルカメラで静止した風景を撮影する。下図に示すように、ある位置Pから撮影した画像Aと、カメラを水平かつ光軸と垂直に平行移動させ、位置Qから撮影した画像Bとを比較した。すると、数十km先の山並みは全く同じ位置に写っていたが、電柱Eは画像上で40画素ずれて写っており、車Cは画像上で20画素ずれて写っていた。電柱Eと車Cはともにカメラのほぼ正面にあり、移動前後のカメラ位置を結ぶ直線PQから電柱Eまでの距離は4mである。このとき、直線PQから車Cまでの距離として、@〜Dのうち最も近いものを選べ。
@ 2m A 5.7m B 8m C 16m D 24m
B
視差の問題である。
電柱E、車C、位置P、位置Qの位置関係を下図のように表す。なお、f は焦点距離であり、f≒0 である。
相似の考え方を利用すると、
電柱Eについては、
4m : PQ = f : 40画素
車Cについては、直線PQから車Cまでの距離を Xm とすると、
Xm : PQ = f : 20画素
従って、
PQ × f = 4 × 40 = X × 20 となり、
X = 4 × 40 ÷ 20 = 8m
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