ソフトウェア開発のモデルに関する次の記述のうち、最も適切なものを選べ。
@ ウォータフォールモデルの欠点を解決するために、リスク管理の要素を取り入れて、スパイラルモデル (反復型開発) が提案された。
A シックスシグマの手法はモトローラによって開発されたものであり、品質特性値が正規分布に従うと仮定するならば、6σの外に出る確率は、100万分の3.4であるとして、品質の管理限界を定めるものである
B CMMI (Capability Maturity Model Integration) では、組織に4段階のプロセス成熟度レベルに照らして等級をつけて評価するが、レベル0は、非常に未熟で混沌とした開発プロセス、レベル3は、非常に成熟した高品質を実現する開発プロセスであるとして厳密に定義している。
C スパイラルモデル (反復型開発) は、ソフトウェアを徐々に開発していく手法であり、そこから派生してアジャイルソフトウェア開発が生まれている。一方、エクストリーム・プログラミング (XP) はこのアジャイル的手法とは異なったアプローチを目指すものである。
D ラショナル統一プロセス (Rational Unified Process, RUP) は、反復型開発、要求管理、コンポーネント・アーキテクチャの使用、ビジュアル・モデリング、変更管理の5つのガイドラインが定められている。
A
@ スパイラルモデルは、スパイラルモデルは、要件定義、システム外部設計、内部設計、プログラミング、テストの各工程を繰り返して開発するプロセスモデルである。詳細な仕様、アーキテクチャ、開発体制等が明確でない場合に適用する。
間違っているとも言い切れない表現であるが、最も適切でもない。
なお、「リスク管理の要素」を取り入れたものは、エクストリームプログラミングである。
A 正しいが、6σ (シックスシグマ) は品質改革活動であり、品質の管理限界を定めるものでもない。
B CMMI では、プロセスの成熟度レベルを「初期」・「管理された」・「定義された」・「定量的に管理された」・「最適化している」の5段階に分けている。
C エクストリームプログラミングは、ユーザー要求や仕様変更のリスク軽減のために、ユーザーや開発者間のコミュニケーションを重視し、コーディングとテストに重点を置き、常にフィードバックを行って再設計やプログラム修正をしていくソフトウェア開発手法である。
アジャイルソフトウェア開発は、エクストリームプログラミングから派生している。
D ラショナル統一プロセスは、現在のIBM社の製品名である。反復型開発、要求管理、コンポーネント・アーキテクチャの使用、ビジュアル・モデリング、変更管理、及び品質の継続的検証の、6つのガイドラインが定められている。
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