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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成19年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

W−10

コンピュータシステムのメモリ管理に関する次の説明のうち、最も適切なものを選べ。

@ ダイナミックリンク (Dynamic Linking) は、スタティックリンク (Static Linking) に比べて、メインメモリの使用量が大きい。

A ガベージコレクション (Garbage Collection) は、プログラムが動的に確保したヒープ領域のうち、使用しなくなった領域を回収して再度使用可能にする。

B オペレーティングシステムがメモリ領域の割当てと解放を繰り返すことによって、メモリ領域に未使用の不連続な隙間が多数できる現象をスワッピングという。

C メモリコンパクションは、メインメモリの容量を超えるサイズのプログラムを実行できるようにする方式である。

D 仮想記憶方式では、プログラムの実行時にページテーブルを参照して物理アドレスを論理アドレスに変換する。


正解

A


解説

@ ダイナミックリンクは、スタティックリンクに比べて、メインメモリの使用量が小さい

A 正しい。

B フラグメンテーションの説明である。
スワッピングは、システム資源全体の利用率の向上などのために、主記憶と補助記憶の間でプロセスを単位として領域の内容を交換することである。

C メモリコンパクションは、メモリ領域にできたに未使用の不連続な隙間をなくし、連続領域として再編成することであり、不連続な領域を整頓するイメージである。
ガベージコレクションは、不要な領域を捨てるイメージである。

D 仮想記憶方式では、プログラムの実行時にページテーブルを参照して論理アドレス物理アドレスに変換する。

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