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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成27年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−31

無線ネットワークのデータリンク層が行う衝突制御に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

@ 隠れ端末問題とは、無線ノードが大木やビルなどの陰に隠れてしまい、通信ができないことである。

A さらし端末問題とは、送信ができるにも関わらず、他の通信を妨害しないように送信を保留することである。

B 衝突回避の保留時間が長いと送信できない時間が生じるので、ベストエフォートで信号を出力する。

C 無線ノードは信号を送出する前に、他無線ノードが信号を出しているかをチェックするバックオフを行う。

D 有線ネットワークのイーサネットが使っているpure ALOHAの衛星通信方式は、無線ネットワークでも最適な方法である。


類題

R05 V-35


正解

A


解説

@ 隠れ端末問題は、例えば端末AとBが互いに電波が届かない範囲にあって、AとBが同時にデータを送信した場合、受信するノードCでデータが衝突する問題である。

A 正しい。さらし端末問題は、端末AとBが電波の届く範囲にあって、端末Aが端末Cにデータを送り、端末Bが端末Dにデータを送る場合 (端末Cと端末Dは互いに電波が届かない。つまり『C−【A−B』−D】の位置関係) に、AとBが互いに妨害しないように送信を保留する問題である。

B ベストエフォートは、通信品質、特に通信速度に関して、その品質を保証しないサービスのことである。「最大限の努力はします。」といったところのサービスである。

C バックオフは、次の送信までの待ち時間のことである。チェックすることがバックオフのように解釈できるので誤り。

D pure ALOHAは、イーサーネットのヒントになったと思われるが、イーサーネットは CSMA/CD を採用している。

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