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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成27年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−2

Webトランザクションの各曜日の推定最大負荷は下表の通りである。クラウド上のWebサーバの負荷はCPU台で処理できるとする。CPUは、常時稼働と1日単位での稼働の2種類があり、前者に対して後者のコストは2倍である。このとき、CPUの稼働コストに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

┌──────┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
│  曜日  │日曜│月曜│火曜│水曜│木曜│金曜│土曜│
├──────┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│推定最大負荷│ 1│56│15│ 3│ 4│25│ 2│
└──────┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘

@ 4台のみ常時稼働にし、残りは推定最大負荷に応じて曜日単位でCPUを起動するのが最も安価である。

A 5台のみ常時稼働にし、残りは推定最大負荷に応じて曜日単位でCPUを起動するのが最も安価である。

B 各曜日の推定最大負荷に応じて、曜日単位でCPUを起動するのが最も安価である。

C 常時稼働のコストが1/2であるため、常時稼働のみが最も安価である。

D 設問の文章からだけでは、最も安価に推定最大負荷を処理できる構成が判断できない。


正解

@


解説

常時稼働の1CPUあたりのコストを1、1日単位でのコストを2とする。

@ 正しい。4台常時稼働の場合
例えば月曜日は56 − 4 = 52台のCPUが必要である。よって各曜日ごとに計算すると、
4 + (4+52×2) + (4+11×2) + 4 + 4 + (4+21×2) + 4
= 4 + 108 + 26 + 4 + 4 + 46 + 4
196

A 5台常時稼働の場合
5+ (5+51×2) + (5+10×2) + 5 + 5 + (5+20×2) + 5
= 5 + 107 + 25 + 5 + 5 + 45 + 5
197

B 曜日単位でCPUを起動する場合
(1+56+15+3+4+25+2) ×2216

C 常時稼働のみの場合
月曜の最大負荷に備える必要があり、56台のCPUを稼働させるため、
56×7 = 392

D こういう選択肢は原則、論外。

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