本文へスキップ

技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


Since 2016.4.19

平成22年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

W−13

セキュリティに関する次の記述のうち、最も適切なものを選べ。

@ アンチウィルスソフトウェアを用いれば、セキュリティ対策は万全である。

A バッファオーバーフロー攻撃とは、動作中のプログラムが利用するファイルシステムに大量のデータを書き込み、そのプログラムのファイル入出力を不可能にする攻撃である。

B SQLインジェクションとは、データベースと連動するWebサイトにおいて、入力フォームから与えるユーザ入力にSQL文の断片などを与え、データベースへの不正なアクセスを行う攻撃である。

C ルートキットとは、ネットワークで接続された他コンピュータに不正に侵入して管理者権限を奪うために、侵入元のコンピュータで利用する複数のツールからなるセットである。

D ハニーポットとは、コンピュータシステムへの侵入の検知、防止に利用できるフリーソフトウェアをまとめておき、そこから自由にダウンロードできるようなWebサイトのことをさす。


正解

B


解説

@ 新種のウイルスに感染するなど、万全とは言い切れない。

A バッファオーバーフロー (BOF) 攻撃は、Webアプリケーションのメモリ操作に脆弱性がある場合、メモリ領域を越えてメモリを上書し、悪意のあるコードを実行させてプログラムを誤動作させる攻撃である。

B 正しい。

C ルートキットは、ネットワークで接続された他コンピュータに不正に侵入して管理者権限を奪ったり、OSなどに組み込んだものを隠蔽したりするために、侵入先のコンピュータで利用する複数のツールからなるセットである。

D ハニ―ポットは、侵入者をおびき寄せるために本物そっくりのシステムを設置し、侵入者の挙動などを監視することである。

W−12 目次 W−14