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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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令和6年度 秋期 応用情報技術者試験問題と解説

問18

仮想記憶方式において、セグメンテーション方式と比較した場合のページング方式の長所はどれか。

ア 記憶領域へのアクセス保護を論理的な単位で行うことができる。

イ 記憶領域をプログラム間で容易に共用することができる。

ウ 実行時に記憶領域の大きさを動的に変えることができる。

エ 主記憶の外部断片化が発生しない。


正解


解説

仮想記憶は、ハードディスクなどの一部の領域をメモリーの一部として利用し、実メモリーよりも多くのメモリがあるように見せるメモリー管理技術の一つである。
ページング方式は、メモリ領域を「ページ」と呼ばれる領域に分割し、物理的アドレスとは別に仮想アドレスを割り当てて管理する方式である。

ア どちらの方式でも記憶領域へのアクセス保護を論理的な単位で行うことができる。どちらかというとセグメンテーション方式のほうが、記憶領域へのアクセス保護を論理的な単位で行いやすいが、長所と言えるほどのことでもない。

イ どちらの方式でも記憶領域をプログラム間で容易に共用することができる。どちらかというとページング方式のほうが、容易に共有することができるが、長所と言えるほどのことでもない。

ウ セグメンテーション方式の特徴である。
セグメンテーション方式は、メモリ領域を論理的なセグメント単位に分割し、必要な部分のみを割り当てる方式である。

エ 正しい。ページング方式では断片化 (フラグメンテーション) は発生しない。

問17 目次 問19