主記憶へのアクセスを1命令当たり平均2回行い、ページフォールトが発生すると1回当たり40ミリ秒のオーバヘッドを伴うシステムがある。ページフォールトによる命令実行の遅れを1命令当たり平均0.4マイクロ秒以下にするために許容できるページフォールト発生率は最大幾らか。ここで、他のオーバヘッドは考慮しないものとする。
ア 5×10-6
イ 1×10-5
ウ 5×10-5
エ 1×10-4
ア
主記憶へのアクセスを1命令当たり平均2回行うので、ページフォルトが1回発生すると 40 × 2 = 80ミリ秒 のオーバーヘッドが発生する。
したがって、許容できるページフォールト発生率を p とすると、
0 × (1 − p) + 80 × p ≦ 0.0004 を解けばよい。
80 × p ≦ 0.0004
p ≦ 0.000005 = 5×10-6 となる。
1命令で平均2回アクセスする中で、1回だけページフォルトが発生し、あとの1回は発生しないと解釈すると 1×10-5 になってしまう。
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