損益分岐点の特性を説明したものはどれか。
ア 固定費が変わらないとき、変動費率が低くなると損益分岐点は高くなる。
イ 固定費が変わらないとき、変動費率の変化と損益分岐点の変化は正比例する。
ウ 損益分岐点での売上高は、固定費と変動費の和に等しい。
エ 変動費率が変わらないとき、固定費が小さくなると損益分岐点は高くなる。
ウ
損益分岐点 (売上高) は以下の式で求める。
損益分岐点 = 固定費÷ (1−変動費率)
= 固定費÷ (1−変動費÷売上高)
損益分岐点は低いほどよい指標となる。
固定費は、家賃や人件費など固定的な費用、変動費は、商品仕入れ費用などが該当する。
ア 変動費率が低くなると、1−変動費が高くなり結果、損益分岐点は低くなる。
イ 固定費 と 損益分岐点が正比例する。
ウ 正しい。損益分岐点 = 固定費÷ (1−変動費÷売上高) を変形する。
損益分岐点 = 損益分岐点売上高 = 売上高であることに留意する。
損益分岐点 × (1−変動費÷売上高) = 固定費
売上高 × (1−変動費÷売上高) = 固定費
損益分岐点− 変動費 = 固定費
従って、損益分岐点 = 固定費 + 変動費 である。
エ 固定費 と 損益分岐点は正比例するため、固定費が小さくなると損益分岐点も低くなる。
問76 | 目次 | 問78 |