A社のWebサーバは、サーバ証明書を使ってTLS通信を行っている。PCがA社のWebサーバへのTLSを用いてアクセスにおいて、当該PCがサーバ証明書を入手した後に、認証局の公開鍵を利用して行う動作はどれか。
ア 暗号化通信に利用する共通鍵を生成し、認証局の公開鍵を使って暗号化する。
イ 暗号化通信に利用する共通鍵を、認証局の公開鍵を使って復号する。
ウ ディジタル証明書の正当性を認証局の公開鍵を使って検証する。
エ 利用者が入力して送付する秘匿データを認証局の公開鍵を使って暗号化する。
ウ
SSL (Secure Sockets Layer) はTCP/IP環境において、データの暗号化を行うプロトコルであり、TLS (Transport Layer Security) は、SSL の次世代規格である。
PCがA社のサーバにアクセスすると、以下の手順でディジタル証明書の正当性を検証する。
(1) サーバはPCに送るメッセージからハッシュ値を求める。
(2) ハッシュ値を認証局から取得した秘密鍵で暗号化し、デジタル署名値とする。
(3) サーバはメッセージとデジタル署名値と認証局の公開鍵をセットで電子証明書としてPCに送信する。
(4) PCは受け取った電子証明書の中のデジタル署名値を認証局の公開鍵で復号化して値を求める。(メッセージのハッシュ値)
(5) さらにPCはサーバの電子証明書の中のメッセージからハッシュ値を求める。
(6) (4)のハッシュ値と(5)のハッシュ値を比較し、正当性を検証する。
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