現状のHPC (High Performance Computing) マシンの構成を、次の条件で更新することにした。更新後の、ノード数と総理論ピーク演算性能はどれか。ここで、総理論ピーク演算性能は、コア数に比例するものとする。
〔現状の構成〕
(1) 一つのコアの理論ピーク演算性能は10G FLOPSである。
(2) 一つのノードのコア数は8個である。
(3) ノード数は1,000である。
〔更新条件〕
(1) 一つのコアの理論ピーク演算性能を現状の2倍にする。
(2) 一つのノードのコア数を現状の2倍にする。
(3) 総コア数を現状の4倍にする。
┌─────┬──────────┐
│ ノード数 │総理論ピーク演算性能│
│ │ (TFLOPS) │
┌─┼─────┼──────────┤
│ア│ 2,000 │ 320 │
├─┼─────┼──────────┤
│イ│ 2,000 │ 640 │
├─┼─────┼──────────┤
│ウ│ 4,000 │ 320 │
├─┼─────┼──────────┤
│エ│ 4,000 │ 640 │
└─┴─────┴──────────┘
イ
文章は小難しいが、難しく考える必要は全くない。問題を整理すると、
〔現状の構成〕
理論ピーク演算性能/コア 10G FLOPS
ノード数 1,000
総コア数 1,000×8 = 8,000個
1つのノードのコア数 8,000÷1,000 = 8個
〔更新条件〕
理論ピーク演算性能/コア 20G FLOPS ・・・(1)より
総コア数 8,000×4 = 32,000個 ・・・(3)より
1つのノードのコア数 8×2 = 16個 ・・・(2)より
これらを元にして考える。
ノード数: 32,000÷16 = 2,000
理論ピーク演算性能: 20G × 32,000 = 640,000G = 640T
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