ノードN1とノードN2で通信を行うデータ伝送網がある。図のようにN1とN2間にノードNを入れてA案、B案で伝送網を構成したとき、システム全体の稼働率の比較として適切なものはどれか。ここで、各ノード間の経路 (パス)
の稼働率は、全て等しく ρ (0<ρ<1) であるものとする。また、各ノードは故障しないものとする。
ア A案、B案の稼働率の大小関係は、ρの値によって変化する。
イ A案、B案の稼働率は等しい。
ウ A案の方が、B案よりも稼働率が高い。
エ B案の方が、A案よりも稼働率が高い。
エ
A案の稼働率:
上側の N1 − N − N2 の稼働率は ρ2
下側の N1 − N − N2 の稼働率も ρ2
上側、下側のどちらかが稼働していればよいから、1から上側、下側の両方が故障している確率を引けばよい。従って、A案の稼働率は、1− (1−ρ2)2
B案の稼働率:
上側の N1 − N の稼働率は ρ
下側の N1 − N の稼働率は ρ
上側、下側のどちらかが稼働していればよいから、N1 − N の稼働率は、1− (1−ρ)2
同様に、N2 − N の稼働率も 1− (1−ρ)2
従って、B案の稼働率は (1− (1−ρ)2)2
例えば ρ = 0.9の時を比較すると
A案
1− (1−0.92)2 = 1−0.192 = 0.9639
B案
(1− (1−0.9)2)2 = (1−0.01)2 = 0.9801
従って、B案の方が稼働率が高い。
※この問題は見ただけで、直観的に判る。
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