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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成27年度 秋期 基本情報技術者試験問題と解説

問10

キャッシュメモリをもつメモリシステムにおいて、平均メモリアクセス時間が増加する原因となるものはどれか。

ア キャッシュメモリへのアクセス時間の減少

イ ヒット率の低下

ウ ミスペナルティの減少

エ ミス率の低下


正解


解説

平均メモリアクセス時間は、キャッシュメモリへのアクセス時間 をT1, 主記憶 (メインメモリ) へのアクセス時間をT2、キャッシュメモリのヒット率を P とおくと、
平均メモリアクセス時間 = T1×PT2×(1−P) で求められる。

ア キャッシュメモリへのアクセス時間が減少すると平均メモリアクセス時間も減少する。

イ 正しい。ヒット率が低下すると主記憶へのアクセス時間が増加するため、平均メモリアクセス時間も増加する。

ウ ミスペナルティは、データがキャッシュメモリになかった場合に、主記憶からキャッシュメモリにデータのコピーなどをするためのロス時間のことである。ミスペナルティが減少すれば、平均メモリアクセス時間も減少する。

エ ミス率が低下するとキャッシュメモリのヒット率が上昇するため、平均メモリアクセス時間は減少する。

問9 目次 問11