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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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平成25年度 春期 応用情報技術者試験問題と解説

問10

CPUのパイプラインハザードのうち、制御ハザードの発生原因として、適切なものはどれか。

ア キャッシュミス

イ 先行する命令の結果に依存する演算命令

ウ ハードウェア資源の競合

エ 分岐命令


正解


解説

ア キャッシュミスは、処理に必要なデータがキャッシュメモリ上になく、読み込みができない現象のことであり、パイプラインハザードとは関係がない。

イ データハザードの発生原因である。
データハザードは、データの依存関係に起因するハザードであり、ある命令の実行にその直前の命令の実行結果が必要な場合などに発生する現象のことである。

ウ 構造ハザードの発生原因である。
構造ハザードは複数の命令が同じタイミングでハードウェア資源にアクセスしようした時に競合が発生し、処理できなくなる現象のことである。

エ 正しい。制御ハザードは、パイプライン方式のプロセッサにおいて、パイプラインが分岐先の命令を取得するときに起こるハザードのことである。

問9 目次 問11