三つの資源X〜Zを占有して処理を行う四つのプロセスA〜Dがある。各プロセスは処理の進行に伴い、表中の数値の順に資源を占有し、実行終了時に三つの資源を一括して解放する。プロセスAとデッドロックを起こす可能性があるプロセスはどれか。
┌────┬───────────┐
│ │ 資源の占有順序 │
│プロセス├───┬───┬───┤
│ │資源X│資源Y│資源Z│
├────┼───┼───┼───┤
│ A │ 1 │ 2 │ 3 │
├────┼───┼───┼───┤
│ B │ 1 │ 2 │ 3 │
├────┼───┼───┼───┤
│ C │ 2 │ 3 │ 1 │
├────┼───┼───┼───┤
│ D │ 3 │ 2 │ 1 │
└────┴───┴───┴───┘
ア B、C、D
イ C、D
ウ Cだけ
エ Dだけ
イ
実行終了時に三つの資源を一括して解放するため、以下の場合にデッドロックが発生する。
■プロセスAとCの場合
@Aが資源Xを占有する。
ACが資源Zを占有する。
BAが資源Yを占有する。
CCが資源Zを占有したまま資源Xの解放待ち。
同時にAが資源X・Yを占有したまま、資源Zの解放待ち。
■プロセスAとDの場合
@Aが資源Xを占有する。
ADが資源Zを占有する。
BAが資源Yを占有する。
CDが資源Zを占有したまま資源Yの解放待ち。
同時にAが資源X・Yを占有したまま資源Zの解放待ち。
なおプロセスAとBは
@Aが資源Xを占有する。
ABが資源Xの解放待ち。
BAが資源Yを占有する。
CAが資源Zを占有する。
DAの実行終了。資源をすべて解放。
EBが資源Xを占有する。
FBが資源Yを占有する。
GBが資源Zを占有する。
HBの実行終了。資源をすべて解放。
となり、デッドロックは発生しない。
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