あるシステムでは、平均すると100時間に2回の故障が発生し、その都度復旧に2時間を要していた。機器を交換することによって、故障の発生が100時間で1回になり、復旧に要する時間も1時間に短縮した。機器を交換することによって、このシステムの稼働率は幾ら向上したか。
ア 0.01 イ 0.02 ウ 0.03 エ 0.04
ウ
稼働率は、MTBF ÷ (MTBF+MTTR) で求めることができる。
なお、MTBF (Mean Time Between Failure = 平均故障間隔) は、稼働してから故障までの平均稼働時間のことであり、システムの稼働時間
÷ 故障回数 で求める。
MTTR (Mean Time To Repair = 平均修理時間) は、故障から次の稼働まで (復旧まで) の時間、つまり、修理時間である。
機器の交換前の稼働率は
MTBF = 100÷2 = 50時間
MTTF = 2時間 だから、
稼働率 = 50 ÷ (50+2) ≒ 0.962
機器の交換後の稼働率は
MTBF = 100÷1 = 100時間
MTTF = 1時間 だから、
稼働率 = 100 ÷ (100+1) ≒ 0.99
従って、システムの稼働率は
0.99 − 0.962 = 0.03 向上した。
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