品質管理における検査特性曲線 (OC曲線) は、通常、横軸にロットの不良率を、縦軸にロットの合格の確率を目盛ったものである。大きさ N のロットから、大きさ
n のサンプルを抜き取り、このサンプル中に見いだされた不良個数が合格判定個数 c 以下のときにはロットを合格とし、c を超えたときはロットを不合格とする。
Nとnを一定にして c を0、1、2と変えたときの、OC曲線の変化の傾向を表す図はどれか。
イ
OC曲線 (Operating Characteristic curve) は、ロットの不良率と合格率の関係をグラフに表したものである。
横軸に不良率を取っているため、横軸の中間ぐらいに1本縦線を入れる。これによって、不良率が一定の軸ができる。
同じ大きさで、同じ不良率のロットから n のサンプルを抜き取り、不良が0個なら合格とする場合と、不良が2個でも合格とする場合とでは、どちらの方が合格率が高くなるかを考えてみる。
この場合、合格判定個数 c が大きくなるにつれて、ロットの合格率は上がっていくので、グラフの縦軸は高い位置に示される。従ってこの関係を表しているグラフはイである。
なお、グラフが合格判定個数によって交差することはない。
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