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技術士試験(情報工学部門)・情報技術者試験。ファーストマクロ。


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令和5年度 技術士第一次試験問題【専門科目】

V−28

分散データベースの特性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、選択肢中の整合性はデータが整合していることを、可用性はデータベースマネジメントシステムがサービスを提供できることを、分断耐性はネットワークなどが切断された際にも少なくとも一部のコンピュータが妥当な応答を返せることを指す。

@ 強い時間整合性が要求される場面において、分散データベースが結果整合性を満たせれば十分である。

A 可用性と分断耐性を備えた分散データベースは、あるデータが更新されたとき、必ず更新された値を読み出せる。

B 分断耐性を備えた分散データベースは、ネットワーク的にシステムが分断されてもシステムとして機能を継続できる。

C 整合性と分断耐性を備えた分散データベースは、クライアントがアクセス可能なコンピュータのいずれもデータベースとして応答できる。

D 整合性、可用性、分断耐性の3特性を備えた分散データベースを提供できるという定理がCAP定理である。


正解

B


解説

@ 時間整合性が要求される場面は、トランザクションの発生順序が重要である。一方、結果整合性は、トランザクションの発生順序に制約性がない。したがって、強い時間整合性が要求される場面においては、結果整合性を満たせれば十分であるとは言えない。

A 必ず更新された値を読み出せるには、整合性を備えておく必要がある。

B 正しい。

C クライアントがアクセス可能なコンピュータのいずれもデータベースとして応答できるには、可用性を備えた分散データベースである必要がある。

D CAP定理は、分散コンピューターシステムにおいて、整合性 (Consistency)、可用性 (Availability)、分断耐性 (Partition tolerance) のうち、最大2つの特性しか同時に満たすことができないという定理である。
整合性は一貫性とも訳される。また、CAP定理はブリュワーの定理とも呼ばれる。

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